2022-10-05(水)
いま愛車についているラジエーターキャップ、使用年数をきちんと覚えていますでしょうか?
ラジエーターキャップは単なるラジエーターの蓋ではなく、密閉弁、加圧弁、負圧弁という三つの弁がついていて、冷却経路の圧力を一定に保つ大事な役割を果たしています。
このうち密閉弁は、ラジエーターから冷却水が漏れないようにする弁で、これが劣化すると冷却水漏れの原因となります。
加圧弁は、圧力鍋でおなじみの沸点を高くするための弁です。通常水は100℃で沸騰しますが、圧力を加えると沸点を高くできます。ラジエーターキャップの加圧弁も圧力をかけて沸点を高める効果があり、ラジエーターキャップの上面には、「88kPa」(0.9kg/cm2)などその数値が書かれています。これは大気圧に加算される圧力で、88kPaのキャップだと沸点は118℃になります。
これ以上、冷却水の温度が高くなり冷却経路の圧力が高くなると、加圧弁を開いて圧力(クーラント)をリザーバータンクに逃がし、圧力調整をします。
ただし、加圧弁のバネやパッキンが劣化してくると、密閉力が落ちて沸点が下がり、オーバーヒートをし易くなります。
負圧弁は冷却水の温度が下がって、冷却経路の圧力が低くなったときに開き圧力を調整します。負圧弁が開くと、高温時にリザーバータンクに逃がされた冷却水がラジエターに戻るわけですが、負圧弁が劣化してくると冷却水が戻らず、ラジエーター内にエアが入り冷却効果がダウンします。
というわけで、ラジエーターキャップは冷却水漏れやオーバーヒートに直結する重要なパーツであり、定期的な交換が欠かせない消耗品になります。
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